救急救命士の行う処置範囲が拡がりました。

更新日:2016年09月30日

救急救命士の処置拡大について

 平成26年1月31日に厚生労働省から『救急救命士法施行規則の一部を改正する省令』等が公布され、平成26年4月1日から施行されたことに伴い、救急救命士の行える救命処置範囲が拡大されました。

 当消防局におきましても、処置拡大に係る追加講習を修了し、滋賀県メディカルコントロール協議会から認定を受けた29名の救急救命士が平成26年12月15日(月曜日)から業務を開始しています。

 これにより、今まで心肺機能停止前の重症傷病者に実施できなかった静脈路確保や、低血糖の傷病者に対して、ブドウ糖溶液の投与が実施できるようになり、更なる救命効果が期待できることとなりました。

 市民のみなさまにおかれましては、救急隊の活動にご理解ご協力をお願いします。

拡大された処置内容

 心肺機能停止前の重症傷病者に対して、認定を受けた救急救命士が、次の適応を判断し救命処置を行います。

  • 血圧低下でショックが疑われる又はクラッシュ症候群が疑われる傷病者に対し、静脈路確保及び輸液を実施します。
  • 意識障害で低血糖が疑われる傷病者に対し、血糖値の測定、必要に応じて静脈路確保及びブドウ糖溶液の投与を実施します。

静脈路確保

静脈路確保

効果

  • 血圧低下を防ぎショックの進行を和らげることができます。
  • 身体が長時間挟まれた傷病者が救出直後に重症となるクラッシュ症候群を予防できる可能性があります。

血糖値測定

血糖値測定

<効果>

  • 簡易測定器で血糖を測定することにより、意識障害の原因を突き止め、適切な処置を実施することができます。

ブドウ糖溶液の投与

ブドウ糖投与

<効果>

  • 低血糖による意識障害を改善することができます。
この記事に関するお問い合わせ先

湖南広域消防局 救命救急課
滋賀県栗東市小柿3-1-1
電話番号:077-552-9922
ファックス番号:077-552-0988
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