火災事例の紹介(中消防署)

更新日:2024年02月26日

リチウムイオン電池の火災事例

 令和5年の湖南消防管内の火災件数は91 件発生しており、皆さんに馴染みのある モバイルバッテリー(リチウムイオン電池・リチウムポリマー電池を使用した小型家電製品 )が原因の火災についても数件発生しています。
 今回紹介する火災事例は、ソーラーパネル付きのモバイルバッテリ ーを車内で充電していたところ、モバイルバッテリーから出火した事例 です。発見が早く迅速に初期消火して頂いたことから怪我人や車両 の 被害は 発生しません でした。
 出火原因としては、車内の高温環境下において、モバイルバッテリーをダッシュボード上で充電していたことから、異常加熱され、内部電池が膨張し破裂、発火したと推測されます。

 リチウムイオン電池・リチウムポリマー電池は小型で非常に便利な物ですが、取扱方法を誤れば火災に繋がる非常に危険な物です。今回は火災を予防するためのポイントをご紹介します。

燃焼実験で発火したモバイルバッテリー

実際発火したモバイルバッテリー

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1.粗悪品を使用しない!!!

 ネットなどで購入する小型家電製品の中には品質の悪いリチウムイオン電池・リチウムポリマー電池を使用している製品もあります。国の技術基準に適合した証である「PSE認証」が表示されている製品を使用しましょう。

2.強い圧力や衝撃を受けたものは使用しない!!!

 落としたり、ぶつけたりすると電池内部が変形や破損しショートを引き起こす原因となります。強い外力を受けた場合や著しく膨張しているものについては使用を控えるようにしましょう。

3.高温下に置かない!!!

 熱に弱い特性を持っています。高温になると電池が劣化したり安全装置が故障したりして発火や爆発が起きる危険性が高まります。炎天下での使用や高温となる車内に放置しないようにしましょう。

4.正しく廃棄しましょう!!!

 使用しなくなったリチウムイオン電池を一般ごみとして排出して火災が発生した事案もあります。廃棄する場合は地域の回収協力店に持ち込み廃棄してください。また、自治体によっては回収ボックスを設置されているところもありますので、お住まいの自治体に確認をお願いします。

この記事に関するお問い合わせ先

中消防署
滋賀県栗東市小柿3-1-1
電話番号:077-552-0119
ファックス番号:077-552-8765
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