第1回予防業務優良事例表彰にて湖南広域消防局が表彰されました
更新日:2017年05月30日
予防という仕事
消防士の仕事の中には「予防」という業務があります。消防隊や救助隊のように誰もがイメージする消防士の姿とは異なりますが、火災を未然に防ぐためにとても重要な業務です。
新しく建てられた建物や、増改築をした建物に、消防法で決められたスプリンクラーなどの消防用設備が正しく設置されているかなどを検査することや、既に使用している建物に立入検査を行ない、火災の発生危険がないか、また、もし火災が起きてしまった時の避難経路が確保されているかなどを確認する業務を中心としています。
近年、スプリンクラーなどの設置義務がある建物にもかかわらず設置されていなかったことによって多数の死者が発生した火災が続き、予防業務の重要性が再確認されています。
立入検査の様子
予防業務優良表彰は、全国共通の課題である火災予防の分野で、他の消防本部の模範となる優れた事例を広く全国に紹介することにより各消防本部の業務改善につなげることを目的に、総務省消防庁において創設され、先日、第1回の表彰が発表されました。
全国には732の消防本部がありますが、応募した消防本部のうち12の消防本部が表彰され、湖南広域消防局は入賞となりました。
人員配置が十分にできない状況である中で、積極的かつ熱心に体制改革、職員の意識改革、資質向上に対する取組を実施した結果、重大な消防法令違反が早期に改善された割合が高まるなど、着実な効果が数値的にも現れており、他都市において非常に参考となる事例であると評価をいただきました。
これからも湖南広域消防局は皆さまの安心、安全、快適な生活を守るために火災予防をはじめ、組織一丸となってすべての消防業務を進めていきます。