2022年(4月から10月)の熱中症による救急搬送状況について

更新日:2022年10月20日

熱中症による救急搬送人員について、2022年4月から10月の確定値を取りまとめましたので、その概要を公表します。

【概要】

〇 2022年4月から10月の湖南広域消防局管内(草津市、守山市、栗東市および野洲市)の救急搬送人員の累計は6,639人(4/24~10/2)で、そのうち熱中症搬送人員は144名でした。
  これは、昨年同期間の熱中症搬送人員63名に対し、81名の増加です。

〇 2022年夏(6~8月)の日本の天候について、夏の平均気温は、暖かい空気に覆われやすかったため全国的にかなり高くなり、1946年の統計開始以降1位の記録的な高温となりました。
  夏の降水量は、8月を中心に6月下旬と7月中旬にも低気圧や前線などの影響を繰り返し受け、北日本日本海側と北日本太平洋側でかなり多くなりました。

  また、梅雨明け直後の暑さに慣れていない状況の中、6月下旬から異例の猛暑となったことが、昨年に比べ熱中症の救急搬送が増加した一因と考えられます。

〇 湖南広域消防局管内の熱中症による救急搬送状況の構成市別、年齢区分別、初診時における傷病程度別等の内訳は次のとおりです。

  • 構成市別の救急搬送人員では、草津市が最も多く、次いで守山市、野洲市および栗東市の順となっています。

  ・草津市:46名(31.9%)

  ・守山市:41名(28.5%)

  ・野洲市:29名(20.1%)

  ・栗東市:28名(19.4%)

  • 救急搬送人員の年齢区分別では、高齢者が最も多く、次いで成人、少年、乳幼児の順となっています。

  ・高齢者(満65歳以上)               :64名(44.4%)

  ・成人(満18歳以上満65歳未満)    :53名(36.8%)

  ・少年(満7歳以上満18歳未満)      :25名(17.4%)

  ・乳幼児(生後28日以上満7歳未満) :2名(1.4%)

  • 搬送された医療機関での初診時における傷病程度別にみると、軽症が最も多く、次いで中等症、重症者となっています。

  ・軽症(外来診療)   :109名(75.7%)

  ・中等症(入院診療):34名(23.6%)

  ・重症(長期入院)   :  1名(0.7%)

  • 熱中症の発生場所別にみると、公衆が最も多く、次いで住宅、仕事場、道路の順となっています。

   ・公衆   :54名(37.5%)    

   ・住宅   :46名(31.9%)

   ・仕事場:24名(16.7%)

   ・道路   :14名(9.7%)

   ・その他:  6名(4.2%)

〇 熱中症による救急搬送状況の詳細は以下のとおりです。

令和4年(2022年熱中症による救急搬送状況(PDFファイル:529.4KB)​​​​​​

昨年の熱中症発生状況については、以下のとおりです。

この記事に関するお問い合わせ先

湖南広域消防局 救命救急課
滋賀県栗東市小柿3-1-1
電話番号:077-552-9922
ファックス番号:077-552-0988
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