2023年(5月から10月)の熱中症による救急搬送状況について

更新日:2023年10月25日

熱中症による救急搬送人員について、2023年5月から10月の確定値を取りまとめましたので、その概要を公表します。

【概要】

 2023年5月から10月の湖南広域消防局管内(草津市、守山市、栗東市および野洲市)の救急搬送人員の累計は7,032人(5/1~10/1)で、そのうち熱中症搬送人員は153名でした。
 これは、昨年同期間の熱中症搬送人員144名に対し、9名の増加です。

 2023年夏(6~8月)の日本の天候について、夏の平均気温は、暖かい空気に覆われやすかったため全国的にかなり高くなり、1898年以降で平均気温は最も高くなりました。
 夏の降水量は、東・西日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった一方、北日本太平洋側で少なくなりました。

 また、梅雨明け直後の暑さに慣れていない状況の中、7月初旬から異例の猛暑となったことが、昨年に比べ熱中症の救急搬送が増加した一因と考えられます。

 湖南広域消防局管内の熱中症による救急搬送状況の構成市別、年齢区分別、初診時における傷病程度別等の内訳は次のとおりです。

  • 構成市別の救急搬送人員では、草津市が最も多く、次いで守山市、栗東市、野洲市の順となっています。

  ・草津市:67名(43.8%)

  ・守山市:41名(26.8%)

  ・栗東市:27名(17.6%)

  ・野洲市:18名(11.8%)

  • 救急搬送人員の年齢区分別では、高齢者が最も多く、次いで成人、少年、乳幼児の順となっています。

  ・高齢者(満65歳以上)               :78名(51.0%)

  ・成人(満18歳以上満65歳未満)    :42名(27.5%)

  ・少年(満7歳以上満18歳未満)      :32名(20.9%)

  ・乳幼児(生後28日以上満7歳未満) :1名(0.7%)

  • 搬送された医療機関での初診時における傷病程度別にみると、軽症が最も多く、次いで中等症、重症者となっています。

  ・軽症(外来診療)   :123名(80.4%)

  ・中等症(入院診療):28名(18.3%)

  ・重症(長期入院)   :  2名(1.3%)

  • 熱中症の発生場所別にみると、住宅が最も多く、次いで公衆、仕事場、道路の順となっています。

   ・住宅   :54名(35.3%)    

   ・公衆   :45名(29.4%)

   ・仕事場:23名(15.0%)

   ・道路   :19名(12.4%)

   ・その他:12名(7.8%)

〇 熱中症による救急搬送状況の詳細は以下のとおりです。

令和5年(2023年熱中症による救急搬送状況(PDFファイル:508.2KB)​​​​​​

昨年の熱中症発生状況については、以下のとおりです。

この記事に関するお問い合わせ先

湖南広域消防局 救命救急課
滋賀県栗東市小柿3-1-1
電話番号:077-552-9922
ファックス番号:077-552-0988
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