塩素系漂白剤(ハイター、ブリーチ等)を用いた消毒や除菌の時には、注意が必要です!

更新日:2020年05月19日

電気製品内に、塩素系漂白剤が付着すると火事になることがあります!

塩素系漂白剤は、皆さんにも馴染みがある薬品で、ご家庭の台所や洗面所等の除菌・消毒に用いることで知られていますが、塩素系漂白剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムは、電気を通しやすい特徴を持っています。

当消防局管内では過去に、施設の除菌のため、薄められた塩素系漂白剤を毎日のようにスプレー散布したことにより、室内の電気製品内から出火した事例があります。
幸い、人的被害は出ておりませんが、施設には大きな損害が発生しました。

この火災事例は、長期に渡るスプレー散布により、薄められた塩素系漂白剤が電気製品内に蓄積し、ショートを起こすきっかけを作った火災事例になります。

施設内の焼損状況

        施設内の焼損状況

 

・金属製ラックには、電気製品と紙類が置かれていました。

 

・電気製品は電源が入っており、常に作動状態でした。

通電実験(電気の配線間に塩素系漂白剤をかける)※薄めていません

【通電実験】 電極間に、塩素系漂白剤(原液)をかける。※次亜塩素酸ナトリウム6%

         

電気配線間の塩素系漂白剤が発火

【通電実験】 電極間の塩素系漂白剤から火花が発生する。

防火のポイント

  1. 塩素系漂白剤(ハイター、ブリーチ等)のスプレー除菌や消毒の際には、電気製品への直接の散布や近くでの散布は避けて下さい。
  2. 室内の消毒や除菌スプレーする時は、電気製品を布などで覆うようにして下さい。
  3. 電気製品の除菌や消毒は、拭き取り等の方法で行うようにして下さい。
  4. 使用しない電気製品は、コンセントから電源プラグを抜くようにして下さい。

 

この記事に関するお問い合わせ先

湖南広域消防局 消防救助課
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