17.金属粉末の消火は、爆発の恐れがあり注意が必要です!
更新日:2016年09月30日
アルミニウム粉末は、塗料の原料やコンクリート発泡用(気泡コンクリート)として使用されています。
どうして火災が起こるの?
アルミニウム粉末は、危険物第2類の金属粉(可燃性固体)に該当するものもあり、その性状としては水、酸、アルコール等と接触すると水素が発生し、小さな火種でも容易に爆発的な燃焼を起こす危険性があります。
今回は、溶断作業中の火花が、放置されていたアルミニウム粉末に引火し火災が発生したものですが、誤って水で消火したため激しい燃焼が起きました。
- 特に、注水の消火は危険であるため乾燥砂等を使用してください。粉末消火器でも、消火効果は期待できません。
消火剤は、乾燥砂、乾燥ケイ藻土、乾燥消石灰、バーミキュライト、金属火災用消火剤等
- 屋外階段下に放置されていたアルミニウム粉末(約40リットル)焼損
- 敷地内にあった、乾燥状態の砂を使用し窒息消火を行う。(消防隊)
防火のポイント
- 作業する時には、不燃シート等による養生を実施しましょう。
- 無造作に置かず、危険物としての認識を持ち、安全確認や火気の取扱いは、充分に注意しましょう。
- アルミニウム粉末は禁水性物質であり、水、酸、アルコールとの接触禁止です。
- 危険物の特性を理解し、目に付きやすい所に性状を掲示しましょう。
- アルミニウム粉末の貯蔵、取扱量によっては届出又は許可が必要です。
- この記事に関するお問い合わせ先
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湖南広域消防局 消防救助課
滋賀県栗東市小柿3-1-1
電話番号:077-552-8825
ファックス番号:077-552-0988
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