18.揚げかすから自然発火の恐れがあります!

更新日:2016年09月30日

揚げかす等をたくさん溜めると蓄熱して、発火する恐れがあります。

油吸着剤も同様の現象が起こるため、取扱いには注意が必要です。

どうして火災は起こるの?

 今回の事例は、熱の逃げにくい一斗缶の中に、高温の揚げかすを多量に捨てたことにより、発生した火災事例です。
 揚げかすを捨てる際には、炎、煙等はなかったのですが、熱の逃げにくい容器に入れたため、余熱により揚げかす内部の温度が上昇(酸化反応が促進)し、揚げかすが燃える温度まで達し、発火に至りました。
 今回は、食品加工の調理場で発生したのですが、一般家庭でも、ゴミ箱等の熱の逃げにくい容器に捨てた場合、同様の現象が起こり火事になる事があります。

テンカス1

 

テンカス2

防火のポイント

  1. 揚げかす火災は、油が酸化して熱がこもるまでの時間がかかり、多量の煙が発生するのが特徴です。
  2. 就寝時間や外出時間といった無人の時間に起こり、火災発見が遅れることがありますので、場所を離れる際は水をかけて温度を下げるようにしてください。
  3. 揚げかすが冷えたのを確認してから、ゴミ箱に捨ててください。
  4. 多量に溜めずに、小分けで処分してください。
  5. 通常、酸素がないと燃ませんので、温度が下げられない環境では、容器に蓋をして、酸素の流入を防ぐようにしてください。
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